切込隊長の本を読了

切込隊長氏の本、美人投票入門が先日amazonから到着し、先ほどようやく読了した。 

いつもの切込隊長の爽快な口調そのままに、現実世界の投資の指南書として非常に面白く仕上がっている。企業の実際の失敗例を多く取り上げ、どういう行動がマズかったのかをきっちり類型し、そしてそれらダメな行動をしてしまう”ブス企業”の見分け方を解説している。
今までの一般的な株式投資指南書とは違い投資初心者が読んでも納得出来る部分は多いだろうし、あまり投資には関係が無かった人間が読んでも面白いと思う。
 
この本には実例が多く取り上げられているが、実際にどうだったのかを思い出すだけで笑いがこみ上げてくる。暴落寸前だった頃の某光通(略や、はたまた最近また騒いだ某ファンド、知り合いが嵌め殺された某鉄道系建設……。
投資とその周辺には実に多くの人が携わり、そしてリアルで派手に騒いでくれるので、ウォッチは止められない。そのための指南書としても最適。
 
87年周辺の時期についても一言触れられていたが、自分がこの辺に関心持ち始めたのはこの頃。(世界中の)土地に株に絵画に建物に企業に人にとあらゆる物を”燃やし”ていたから面白かった〜。当然その頃ガキだったから投資はしてなかったが、見てるだけでも十分に楽しかった。
 
何はともあれ、「アメリカ音楽業界の華麗なる自殺」は必読。どんな形でもこの一文だけは多くの人に読んで欲しい。