電脳化、ねぇ…

「電脳化」ただ単なるコンピュータ化という意味の電脳化じゃなくて、体にコンピュータを埋め込むという意味のほうでの電脳化。「攻殻機動隊」では、実に素晴らしく描写されていたっけ。

CNET Japanの記事より、「将来の人間はコンピュータウイルスに感染する」、英教授が警告」
ヒトを電脳化する事自体には賛成。障害者にとっては素晴らしい福音となるだろうし、そうでない人にとっても利点はさまざま。ただ、今回の記事のように、ウイルスに感染する可能性があるのは当然のことだろう。

で、この、電脳化した人に感染するようなウイルスとは、どういう形になるのだろうか?

すぐ思いつくのは、今一般にコンピュータウイルスとして世間を騒がしているようなタイプの、プログラム形式のウイルス。ヒトに埋め込まれるハードウェアには、当然何らかの形でソフトが組み込まれるだろうし、そのソフトに影響するプログラムとしてのウイルス。
また、いわゆる生物体としてのウイルス(インフルエンザウイルスとか)が、ヒトの持つ電脳に感染するようになるかもしれない。生体としてのウイルスがヒトの電脳器官に影響を与えるようになるかも知れない。また、生体としてのウィルスの母体上に電子プログラムを乗っけたり、また、電子的なプログラムに、生体としてのウイルスや病原を生産させるような命令を乗っけるのかもしれない。

コンピュータには、生体のウイルスは感染しないはずじゃないかという異論もあると思う。しかし、電脳として埋め込まれる部品には生体と親和性を高めるために、何らかの有機物を使うことになるだろう。で、この有機物を対象とするようなウィルスかも。また、コンピュータ自体が今のような無機物によるコンピュータじゃなくて、アミノ酸コンピュータのようなタイプかもしれない。で、このアミノ酸コンピュータに影響を与えるような形のウイルスかも。もしかして、生体のウイルスが無機物のコンピューターを対象にできるように進化したりして…

で、これらのウイルスはどう働くのだろうか?対象の体を自由に動かすためのトロイ形式だったり、はたまた対象の器官を動かなくさせるような、破壊的ウイルスだったり。少し前にネットワークを破綻のスレスレまで追いやったような、Nimdaのような形式なのかも。電脳、若しくはヒトの持つ何らかの資源を延々と使いつぶすように仕向けるウイルスだったり、逆に何もさせなくさせるようにさせたり。当然、ウイルス作成者は、感染者が、自分自身がウイルスに感染したことを気づきにくくさせるようするだろうし…はて?ここまで来ると、今有る病気とどう違いを見分けるのだろう?

将来のアンチウイルス会社(ここまでくると医者の領域か?)は大変だな…