梅田望夫さんの新刊

今日の読了本:梅田望夫さんのウェブ進化論品薄との事で、
しばらく探してたが、ウチから一番近く蔦谷書店で発見。
内容自体は梅田さんがblog他で書いたもののまとめだが、かなり面白くて一時間ちょっとで読みきる。

自分がなかなか言葉として言い切れずにいた、web上における不特定多数への信頼、そして「(webの)あちらの世界」、いわゆるワイヤード世界そのものの存在といった、今のwebにおける大きな潮流をきっちりと述べられているのを見ると非常に嬉しい。この、web上でかなりの反響があった梅田氏の意見が、この新書という形を取ることで、いわゆる「活字世代」の人々にこの潮流が届いてくれればと強く思う。

ワイヤード世界を信頼できるかどうかというのは、一つの大きな分かれ目。wikiの内容を元に喋ったり、オフ会に参加してみたり、挙句には2ch上での情報を元に投資検討したりするのなんて、ワイヤード世界やそこに居る人達への信頼がなければありえない話。また、今グーグルが挑戦してる、全ての情報の組織化・順位付けというのも、その意味を理解するにはそれなりの素養が必要なわけで。また、2chvipper達のやってるようなアホな大騒ぎもそれはそれで意味のあることだと感じる。顔の見えない相手とネタで楽しむ為にリアルワールドをいじるなんて……

全てのデータのデジタル化というのは我々の持つキーワードの一つ。万物をgoogleで検索したい、というのはかなりの人が持ってる願い。それが組織化され、必要な時に必要な物をいつも参照できるのなら実に素晴らしい。そんなの実現しようとして、一番ゴールに近いのはgoogleであるというのはまさに同意。「世界政府」なるもになりたいといのもよーく分かる。そしてこれの「世界政府」が可能じゃないのかな、と感じさせてくれる点は私もgoogleに惚れる所。
このgoogleのやってる、「あらゆる物の組織化」に、著作権だ何だ既得権益でこれにイチャモンつけたくなる人の存在は分かるけど、最近特に五月蝿くなってきて実に残念。

自分もwebになにか足跡残そうと思って、雑文つらつら書いてるつもり。とりあえず自分の勉強にはなってるかな、って所。
無限の可能性があるこのweb、今後もさらに進歩していくでしょうけど、自分がどこまでついていけるか心配。必死でがんばってるつもりだけどいつ降り落とされるやら。

だけどやっぱりweb2.0って言葉はbuzzwordだと思う(w
web1.0と2.0は連続体の存在であり、新しい世代としては切りきれない感じも。