科学技術の運用の差

時折見ている、海保ニュース関連のblog [蒼き清浄なる海のために]
より、
「第3次NLL銃撃戦「大青海戦」の絶望的な戦力差」
http://blog.zaq.ne.jp/blueocean/article/608/

同じ二百トン弱級の警備艇とは言え、手動で操作する艦砲持つ船一隻しか出せ無い北朝鮮軍と比べ自動制御の艦砲に他船とのネットワークシステムに加え大型船の出撃も出来る韓国軍。
流石に北朝鮮軍が可哀想にも思えてきます。


で、次はそれと逆の事例。

先日ありましたカリナスターの事故、社内(某船舶信号通信会社デス)のシステムで航跡眺めていましたが、コレはくらま側が回避するの、無理だわーと思ってました。
あの一番狭いエリアでいきなり本船が右舷向けてくれば、全速後退かけたところでどこまで間に合うことでしょ。航行の決まり通りに左舷側同士で行きあうにも難しいエリアです。

関門の地形の問題で、レーダーもなかなか利ききません。一番信頼できるのは自分の目。本来なら厳重な見張りの元安全に航行しなきゃならないエリア。どーも、マーチスの指示も本船の無茶な追い越しも、どっちもAISの過度の信用に起きたもののような気がします。

くらまはAIS(自動船舶識別装置)の電波を出していないため、もし本船やマーチスがAISのみ見ていたとすれば、関係者いずれも衝突するまでくらまの存在をアタマの中から消してしまっていた可能性があります。

で、結果あんな無様な事故が発生、と。

十分な科学技術の成果を十分に生かし、そして欠点も知った上での運用。この二つを揃えることが一番大事ですよね…

#ホントAISだけって危ないって。かなり信頼できない情報ってのに。アレだけで飯の種にしている会社ありますが大丈夫かしら。